作品名:青釉黒彩花器 せいゆうこくさいかき


作者・時代:加藤卓男 かとうたくお

認定・受賞・他:重要無形文化財保持者(三彩)

収蔵場所:

加藤卓男は、北欧に留学した際のイランでの発掘調査で、ラスター彩・三彩・青釉陶器などのペルシャ陶器に出会い、失われていたラスター彩の技法を約20年の歳月かけて再現に成功した作家です。本作にて使用される「青釉」は、砂漠地方において尊ばれた貴石ラピスラズリや生命の源である水を象徴するものとして、ペルシャ陶磁に広く用いられた釉薬のひとつ。その表面を飾りたてる黒彩の意匠やモダニックな造形表現の巧みさは、故郷・美濃という焼き物の聖地で培われた確かな技術に裏打ちされています。