
作品名:色鍋島薄墨草花文薔薇文額皿 いろなべしまうすずみそうかもんばらもんがくさら
作者・時代:十三代 今泉今右衛門 じゅうさんだい いまいずみいまえもん
認定・受賞・他:重要無形文化財保持者(色絵磁器)
収蔵場所:本館
十三代今泉今右衛門は伝統的な技術を駆使しながらも、新たな技法を模索することで鍋島焼の発展を導いた作家です。中でも本作に用いられた「薄墨(下地を酸化ウランで鼠色に吹き染める)」技法は、華やかな美しさが一般的であった色鍋島の世界に、渋くて落ち着きのある趣深い表現を出現させました。その功績は鍋島のみならず、色絵陶磁の世界にも新たな風を吹き込んだといえます。