作品名:濁手つつじ文花瓶 にごしでつつじもんかびん


作者・時代:十四代酒井田柿右衛門 じゅうよんだい さかいだかきえもん

認定・受賞・他:重要無形文化財保持者(色絵磁器)

収蔵場所:藤原啓記念館

17世紀に生まれた日本初の磁器・伊万里焼の中に、「柿右衛門様式」と呼ばれるタイプのやきものがあります。その特徴は、「濁手」(にごしで)という乳白色の素地と、余白を多くとった絵画のような色絵にあります。 十四代酒井田柿右衛門は、濁し手の素地に、日本画のように余白を活かしながら野生の草花を描き、これまでにない新しい作風を生み出しました。本作でも色鮮やかなつつじがのびのびと描かれています。