ごあいさつ

アートをもっと身近に楽しめるものに

FAN美術館は今までにない美術館を超えた美術館をつくることを目標にしています。

従来の美術館は学芸員は裏に篭り、来館者は壁にかけられた絵を難しい顔をしながら鑑賞するのが常でした。価値が認められた作品は厳重な管理のもと限られた環境で、限られた人たちの目にしか触れることを許されず、まだ価値が認められていない若手の作品は人の目に触れることも許されない。そんな旧来型の美術館から、よりアートを体感できるものに、体験できるものに、未来の体験をより豊かなものにする切っ掛けとすべくFAN美術館はアートとの接点になります。

備前焼、古陶磁、人間国宝(国の重要無形文化財に認定された作家)の展示コーナーでは、卓抜した技術に裏打ちされた本物の文化遺産に触れる体験を。現代アート、アートオリンピアの展示コーナーでは先鋭されたセンスを呼び起こす体験を。

「伝統と現代との接点(出会い)と融合」をコンセプトに、故きをたずねて新しきを知ることのできる体験を。学芸員はみなさまと美術品が出会えるようアートコンシェルジュになり美術品とみなさまの接点になります。

ときには自然のなかからアートを探しだしてください。作品が語りかけてくる声に耳を傾けてください。イマージョンスポットでアートに参加する体験をしてみませんか?『初めての体験との出会い』をご用意しておまちいたしております。

館長  山口 伸廣

山口 伸廣(やまぐち のぶひろ)略歴
実業家/逆境コンサルタント/人間国宝美術館館主/アートオリンピア実行委員長

1948年、長崎県生まれ。20代で設立した建築会社を皮切りに、建築・不動産業を中心に事業を経営。 自らも作陶を嗜むなどアートへの造詣が深く、人間国宝が実際に作陶した茶碗で抹茶が頂ける「人間国宝美術館」、 全国各地に出張して無料で美術品を展示する「出張美術館」、東京藝術大学教授が考案したアート教育をカリキュラムに持つ幼稚園運営など、持ち前の発想力で次々にアート関連事業を具現化。2015年には、第九代 東京藝術大学学長 (現東京藝術大学名誉教授) 宮田亮平氏を審査員長に迎えた国際公募展「アートオリンピア」の創始者として、企画を統率。第1回目となる2015年大会は、世界52カ国から計4186点もの作品が寄せられるなど、大好評を博した。2017年第2回大会はさらに多くの国に広がりを見せ、世界82カ国から3828点の作品が寄せられた。