開催中の展示会

硝子のなかの四季
19世紀末。フランス・アールヌーヴォー(「新しい芸術」の意)の時代より大きく花開いたガラス工芸作品において、その根底に「ジャポニズム」とよばれる芸術動向が存在していたことは、今日既に広く知られるところとなっています。緩やかな曲線美、細密な自然描写、そして幽玄の素地―――。それらは産業革命の時代に生み出された多量の無機質な工業製品に異を唱えるかのごとく、有機的で、自然の喜びにみちた輝きを内に秘めながら、100年たった現在も人々の心を魅了し続けています。
本展覧会ではアールヌーヴォー期をはじめとしたガラス作家たちがいかにして日本の感性を咀嚼し、自らの芸術へ反映させたかを「四季」を主題として辿るとともに、合わせられた藤原啓の日本画賛を通して、ジャポニズムのあたらしさ、そしておもしろさといった感覚について、是非ご感取頂きたく存じます。